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第7回 大堀こういちさん(俳優)

むしろこっちが人生相談したい気持ち満々のコラム、「池谷のぶえの人生相談の館」です。

真夏から携わってきました、こまつ座「円生と志ん生」がいよいよ千穐楽をむかえました。

いやぁ…暑い夏でした。
もうかれこれ46年間夏を経験しているわけですけれども、毎回よくあんな季節を乗り超えて生きてきたな…やればできるんだな…人間ってすごいな…夏のおかげで、秋になるころにはめっきり人間賛歌です。

そんな暑い夏の全てを費やしたお芝居でしたが、今回なんと、お稽古期間&公演期間を通して、一度も泣いておりません。

いや、正確には、ノンフィクション番組を見たり、動物や人間の赤ちゃんの動画やらを見ては泣きましたが、お稽古がつらいとか、人間関係がつらいとか、人生がつらいとか、そういったことで一度も泣くことがありませんでした。

すごいことです。

一作品の期間にたいていは、ビービー泣きます。
お酒を飲んだ帰りなどは心が弱り、特にビービー泣きます。

お芝居でギャランティーをいただいているのか、泣いてギャランティーをいただいているのかわからないほどの比率の時もあります。

そんな時に比べたら、今回は快挙といってもいいでしょう。
毎回よくあんな泣きながら乗り超えて生きてきたな…やればできるんだな…人間ってすごいな…めっきり自分賛歌です。

そんな、こまつ座「円生と志ん生」と交差するようにして、シアターコクーン「24番地の桜の園」のお稽古もはじまりました。

今回も一度も泣くことなく、引き続き快挙を目指したいと思いますが、そんな現場で頼りになる先輩からのご相談です。

*****



この年齢になると、なかなか相談する相手もいなくなり、誰か相談にのってくれる人はいないものかと途方にくれていたところでした。よかった。こんな夢のようなところがあったんですね。なんでもいいという事でしたので、私の行き場の無い悩みの相談にのってください。



途方に暮れているその1

◎先日、打ち合わせをしていると私のテーブルの上に縮れた毛が一本。
まさかこれは「あの毛?」このところ私のところに縮れた毛が寄ってきてるようです。どうしたらいいでしょうか。



行き場のないその2

◎このところ、胸が大きくなってきました。

おじさんにもブラが必要なんじゃないかと悩んでいます。「天使のオジブラ」というのを考えました。どうしたらいいでしょうか?


途方に暮れてるその3

◎鼻毛に白髪が出て来ました。
染めるべきか抜くべきか。どうしたらいいでしょうか?



行き場のないその4

◎生まれ変わっても男になりたいと思っております。でも、それはワガママなのかもしれないと思っています。どうしたらいいでしょうか?



途方に暮れてるその5

◎池谷さんが稽古が終わると風のように帰ってしまいます。引き止めるにはどんな罠が必要なんでしょうか?



その6

◎朝の献立がなかなか思いつきません。

どうしたらいいでしょうか?



その7
◎
「幸せ」ってなんでしたっけ。

どうしたらいいでしょうか?

まだまだ池谷さんには相談に乗ってほしいのですが、今回はこの辺で。

どうぞよろしくお願いします。



「24番地の桜の園」で共演させて頂いている

大堀こういちでした。

大堀こういちさん(俳優)

*****

途方に暮れているその1

◎先日、打ち合わせをしていると私のテーブルの上に縮れた毛が一本。
まさかこれは「あの毛?」このところ私のところに縮れた毛が寄ってきてるようです。どうしたらいいでしょうか。
→私も、縮れた毛のフリーダムさについては長年疑問に思ってきました。やつらは大概「下着」という檻の中にいるはずなのに、なぜか床の片隅に集っていたりします。しかし、机の上にまでなんて、アクティヴですね。
いったいやつらは、檻の中からどのようにして脱出してくるのかは本当に謎ですし、一度科学的に追跡した番組などを見てみたいものですが、やつらの縮れを生じさせるのは女性ホルモンとされ、更年期を境に縮れを失い直毛化するそうです。これから先の高齢化社会、もうめったに出会えなくなるものなのかもしれません。
きっと、やつらがいる場所は、若者がたくさん集っていた場所なのです。一本一本がノスタルジーなのです。そして、やつらの生え変わりとともに、若者たちが成長していった証なのではないでしょうか。我々も、いつまでもやつらを縮れさせ続けたいものですね。



行き場のないその2

◎このところ、胸が大きくなってきました。

おじさんにもブラが必要なんじゃないかと悩んでいます。「天使のオジブラ」というのを考えました。どうしたらいいでしょうか?
→少し前に男性のブラについて世間がざわついた記憶がありますが、大堀さんの元へもついにその風が…。いまや楽天などでも気軽に買えるようですし、なんなら一度お試しになってみるのも良いかもしれません。女性の端くれからの印象ですが、ブラによって生活のオンオフが区切られる利点もあります。しかし、やはりおじさまには天使ではなく、ちょっとワルい感じでいていただきたいので、レースやシルクなどではなく、一見胸毛に見紛うブラなどはいかがでしょうか。これなら、更衣室で着替えをする際にも、「ああ、大堀さん毛深いんだな…」と思われる程度で済みます。
それはさておき、男性でも女性ホルモンの数値が大きくなると胸が出てくる場合もあるようです。そして、肝臓の状態が悪いと、増加した女性ホルモンを分解できずにお胸が出てきたりすることもあるそうです。お身体お気を付けください。



途方に暮れてるその3

◎鼻毛に白髪が出て来ました。
染めるべきか抜くべきか。どうしたらいいでしょうか?
→私も最近はめっきり白髪祭りです。頭髪などは、1ヶ月に1回は染めないと根元が気になるようになってまいりました。その他の箇所も祭り囃子が聞こえ始めております。初めの頃は、このイタチごっこがこの先ずっと続くのか…と悲しい気持ちになっておりましたが、最近では雪に思えてきました。白髪を見つけると、「あら、今年も…」みたいな気持ちです。雪でなくともいいと思います。桜でも、お金でも、自分がいままで頑張って生きてきたから歳とっちゃったんだわ…という愛おしい対象として、ぜひ鼻毛の白髪を愛でてあげてください。男性は、白髪によって色気の効果も出ますので、むしろ奴らを利用してやってください。


行き場のないその4

◎生まれ変わっても男になりたいと思っております。でも、それはワガママなのかもしれないと思っています。どうしたらいいでしょうか?
→これはもう、気合しかないように思います。今世でどんな偉業を残したとしても、じゃあそのご褒美にといって来世に性別を選択できるわけではないので、もうなにも手段がない場合は気合です。そして、私は生まれ変わっても女性になりたいと思っていますが、なぜ大堀さんがそんなに男性がよいのか、今度教えてください。その内容によっては私も来世、男性に生まれ変わりたくなると思いますので、大堀さんが男性に生まれ変わる席をとりあうライバルになるかもしれません。やはり、もう、お互い気合です。



途方に暮れてるその5

◎池谷さんが稽古が終わると風のように帰ってしまいます。引き止めるにはどんな罠が必要なんでしょうか?
→前記もいたしましたが、お芝居ごとにビービー泣くほど人間に苦手意識があるため、特に大勢の現場などは「私がいたって意味がない…」と思ってしまいがちです。今回も、まだまだお稽古初期なので、なるべく早く自宅で自分を取り戻したい感でいっぱいなのです。とはいえ、おしゃべりしたり飲みたい気持ちがないわけではありません。罠としては、階段ごとに美味しそうなものを置いておく…などが有効ですが、私より先にほかの生き物が捕獲される可能性が高いのでお勧めできません。余談ですが、先月高田聖子さんからご相談いただきましたアライグマ捕獲について、「キャラメルコーンをエサにしたら捕獲された」とのご報告がありました。美味しそうな罠ですと、私より先にアライグマが捕獲される可能性が高いのです。
現実的には、お稽古場で大堀さんと私の位置がものすごく離れているのも原因ですよね。だんだん、だましだまし、近づいて行くようにしてみます。そしたら、机の上にお互いそっとドングリを置いてみたりして、「今日は飲みに行きたいんだ…」みたいな合図をつくりましょう。



その6

◎朝の献立がなかなか思いつきません。

どうしたらいいでしょうか?
→これは、やっとまっとうな回答ができるご相談です。
土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本を差し入れでいただいたのですが、「朝食はごはんと、お味噌汁と、お漬物やこんぶや納豆などごはんに添えるもの、この3つだけでよい」という、とても真摯でシンプルな朝食論です。お味噌汁は、お湯にお味噌を溶けばもうそれはお味噌汁なのであって豪華な具を思案する必要もなく、おかずを用意するのが苦痛であるのならば、お味噌汁に何でもその時あるものを入れてしまい、具沢山お味噌汁にしてしまえばよいというものです。私も、毎朝何を食べるかが楽しみであると同時に、前日や起きた時にあれこれ考えるのも面倒だったのですが、最近すっかりこのシンプルな考え方を実践していると、前日や朝に考えることがひとつ減って気が楽です。それに、具沢山のお味噌汁はなんとなく幸せな気持ちになります。そして、その時々にあるものを具にすることで、過去も未来もないような、今だけがあるような、なんだか不思議な安心感も感じるようになってきました。おすすめです。
でも、朝の献立をお考えなんて、素敵な旦那さん&お父さんですね!


その7

◎「幸せ」ってなんでしたっけ。

どうしたらいいでしょうか?
→私が大堀さんにお聞きしたいくらいですが…「幸せ」って、感じる時は一瞬で、それが過去のものになると、「幸せだったな…」というものに変化しますよね。人はきっと「幸せだったな…」がどんなにたくさんあったとしても、「幸せ」って感じる新しい一瞬を常に求め続けてしまうのだと思います。でも、幸せって、結局はとても地味なものなのじゃないかと、最近思います。色にしたら白や茶色です。ごはんやお味噌汁みたいな色です。実はずっと自分のまわりにあったりするのに、雲みたいに当たり前だと思ったり、土みたいに踏みつけていたりするんだろうな…とも思います。ある日何かの出来事で自分の中の視点が変わった時に、あれは幸せだったんだ…と気づけるものが、本当の地味な幸せなんだろうな…そして本当に気づきにくかったりするのだろうな…というのが、現時点での池谷の幸せ考です。きっといまも幸せなんだな…とぼんやりとした暖かさを感じながら生きていけたら、幸せですね。



もうなんだか、大堀さんと朝まで差し飲みしたような気分になってきました…。
また何か浮かびましたら、お酒の席で。

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池谷コラム写真

以前、「飲みに行きたいのに断られたらショックなので誘えない」人たちばかりが集まった稽古場で池谷が考案した、合図です。事前に小石をいくつか用意しておき、飲みたい人はそっと輪ゴムの中に小石を置いておきます。小石が1個のままだった場合、誘ったが断わられるというダメージをうけないままそっと帰れますし、小石が2個以上だった場合、誰かしら飲んでくれるということです。このシステムは特許がとれるんじゃないかというくらい画期的だったと思うのですが、その後どこの現場でも見かけたことがありません。いまのうちに特許を取りたいです。

■大堀こういちさんの今後の予定
シアターコクーン・オンレパートリー2017「24番地の桜の園」
作:アントン・チェーホフ
翻訳・脚色:木内宏昌
演出・脚色・美術:串田和美
11/9~28@Bunkamuraシアターコクーン
他、松本公演、大阪公演あり

フォークシンガー小象HP


【筆者プロフィール】
pro_iketani 

池谷のぶえ
いけたにのぶえ94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。

[出演情報]
【舞台】 
シアターコクーン・オンレパートリー2017「24番地の桜の園」
(作:アントン・チェーホフ、翻訳・脚色:木内宏昌、演出・脚色・美術:串田和美)
11月9日(木)~28日(火) Bunkamuraシアターコクーン ほか、松本・大阪公演あり



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『えんぶ7号』



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第6回 高田聖子さん(女優)

むしろこっちが人生相談したい気持ち満々のコラム、「池谷のぶえの人生相談の館」です。

人生で初めて…と言ってもいいくらい、ここ数日、食欲がありません。

よく、「あ! 気づいたらもう夜。今日まだ何も食べてない!」みたいなことを言う方がいるじゃないですか。

ご飯を食べないまま、朝から夜までですって…?
ご飯以外にそんなに夢中になれることって、いったい何なのですか?
恋ですか? それとも、恋ですか? ひょっとして、恋ですか?

それならそれで、恋を食べて生きていけばいいので満腹でしょうが、恋なんかとんと最近食べてないもので、本当にただの食欲不振です。

ですから、「気づいたら何も食べていない」なんて、都市伝説だと思って生きてきましたが、もしかしたらその伝説を体験できるかもしれない…という期待を胸に劇場へ行くと、

何? ここは美味しい食べ物のテーマパークなの?

というような、差し入れの数々が並んでいるものですから、食欲スイッチが作動しはじめるのです。

このように冷静に書いていると、「家にあるものは美味しくないもの」と、胃が判断するようになってしまったのではないか? 本当に美味しいものにしか胃が反応しなくなってしまったのではないか…?
胃への教育方針が間違っていたのではないか。
夜遅く帰ってくるようになった胃。友人の家を泊まり歩くようになった胃。ドラッグストアで化粧品を万引きする胃。年の離れた男性と同棲し始めた胃。若くして身ごもる胃…もう、胃の概念がわからなくなってまいりました。

そんな食欲不振の秋。今回のご相談は、こちらです。

*****

こんな事、のぶえちゃんに相談していいものかと思うのですが…この夏、実家で過ごしていたのです。
前々から母から聞いてはいたのですが、庭の真ん中に、中身を食べられた亀の甲羅が落ちていたり、手水鉢に銀杏の実がぎっちり貯めてあったりしていて、何かいるとは思っていたのですが、お盆の朝方、キロキロ…グエッ!グエッ!という声と共に天井裏をドタドタ走り回る音がして、パッと窓の外を見たら、アライグマの群れがこちらを見て威嚇していました。
怖くて庭に罠を仕掛けたのですが、まだかかりません。
仮にもしこの罠にかかった場合も想像すると怖いです。
間も無く稽古も始まるので実家を離れなければならず、もしアライグマが逆襲してきたらと思うと心配でなりません。
業者に任せておけという話かもしれませんけれど、なにかお知恵を拝借できたらと…よろしくお願いします。ちなみにこれが罠です。

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高田聖子さん(女優)

*****

人生相談を始めてまだ6回目ではありますが、まさかアライグマについてお答えすることになるとは想定外でした。

しかし人生なんて、いつアライグマが侵入してきても不思議ではありませんものね。私の人生と、アライグマの人生は交わることがないと決めつけておりました。反省です。

さっそく、「アライグマ」を検索します。「あらいぐまラスカル」が出てきます。ここまでは、想定内でした。

しかし、出るわ出るわ、アライグマの被害について、そして、その獰猛な性格について…。

・執着心が強い。
習慣性が強く、気に入った食べ物に執着する。
・手先が器用で力持ち。
蓋や重石をどかしたり、カギを開けるなど、一度執着されると防衛が困難になる。
・繁殖率が高い。
1歳で約66%、2歳以上になるとほぼ100%が繁殖し、死ぬまで下がらない。平均で3~5頭の子供を出産。生まれた子供の大半が生き残って、繁殖活動に参加する。
・群れで行動する。
子どもが自立する7月以降は、母子が集団で行動するため、一度の被害が多くなる可能性がある。
・子ども時代は可愛らしく、大人になると狂暴な性格に。

そして、アライグマは外来種で、もともと日本にいた生き物ではなく、幼少期のかわいらしい様子からペットの目的で日本に渡ってきたものの、大人になると狂暴になり手に負えなくなるため、山に放たれたりして増加したのでは? と言われているようです。

そして、平成16年からは「特定外来生物による生態系に係る被害の防止に関する法律」という法律の中で、アライグマは特定外来生物のリストに載り、人に危害を加えたり、農林水産業に大きな被害をもたらす生物として、いまやペットどころか指名手配的な立場になっているのですね…。

私もどっぷり「あらいぐまラスカル」世代なので、まさかアライグマの世界がそんなことになっているとは驚きました。最後の砦であろう動物園からも「飼えません」と断られてしまうほどの暴れん坊将軍なようで、もう、せめて外見が可愛くてよかったね…と思うしかありません。

これでブスだったら大変です。世間はブスに厳しいのです。もっと早い段階で駆除対象となっていたかもしれません。

とはいえ、実際アライグマによる被害は大変なようで、聖子さんのご実家近辺の市町村でも、アライグマへの対策や講習会や駆除計画や、いろいろ動いているようでした。

アライグマの性質にもありましたが、毎年どんどん増加する一方なわけで、これはもう個人個人で対策を打っても太刀打ちできるものでもありません。
なんなら、いつか人間の数を超えそうな勢いです。

そうなると、地域単位、市町村単位、もっと行けば国単位で考えなければいけないことのように思えてきました。

大学を卒業してから3年ほど、都市計画を作成する会社に勤務し、主に住民アンケートの報告書作りに携わっていたため、なんだかノスタルジックな調査です。

ということで、聖子さんのご実家のある町へ問い合わせをしてみました。
返答はこちらです。

_____
池谷 伸枝様



ご連絡頂いただき、ありがとうございます。



アライグマにつきましては、町により捕獲檻を設置し、捕獲する方法をとっております。

この捕獲檻につきましては、アライグマ被害を受けているおそれのある住宅等へ設置しており、町職員がご自宅に捕獲檻を設置に伺うこととなります。



なお、檻の中に入れる餌の補充等につきましては、設置依頼者にお願いしております。

また、檻の設置状況により、依頼された際に檻の空きが無い場合もあり、檻の空きがでるまでお待ちいただくこともありますので、ご了承ください。



斑鳩町役場 都市建設部 建設農林課
_____

聖子さんのご実家は、あの有名な「法隆寺」であります。
数年前、京都から足を延ばして行ってみましたが、「ここがご実家!?」と、そのあまりのスケールの壮大さから、聖子さんのただならぬ源を感じたものです。

アライグマの好きな場所として、神社仏閣、水辺、竹林、防風林、納屋などがあるようですが、全てを網羅していそうですものね…お気に入りな環境なのかもしれません。

そして、すでに罠もしかけていらっしゃるようですので、町から設置してもらっているものだったら、なんの回答にもならず申し訳ございません。

もし個人でしかけたものでしたら、町へのSOSをまずお勧めいたします。

そして、どちらにせよ、エサは、罠の付近に撒き餌をしないと通り過ぎることもあるようで、誘引エサは甘く油の匂いが強いもの、インスタントラーメン、パン、ドーナッツ、お菓子、から揚げ、煮干し、するめ、リンゴ、ブドウなどがいいようですが、鮮度を保つためにも、生ものより一番コスパがいいのはキャラメルコーンらしいです。

時期的には、2月後半頃から活動が始まり、3~6月頃が野外にエサもないので、罠による捕獲率が高くなるとのこと。

今頃の時期だと、自然界にエサがたくさんあるので、罠にかかりにくかったりもするようです。

いやぁ…長期戦ですね…そして、1年で数倍くらいに頭数が増えて行くわけですから、1家庭で2~3頭捕獲したところで根本的な問題の解決にならない気もいたします…。

そして、聖子さんがおっしゃるように、もし罠にかかったらかかったで怖いですし…。

最終的には業者さんに頼むのが一番だ…という答えは準備しているものの、その前に何か手段はないか…と調べておりましたら、撃退百貨店というサイトで「ウルフ尿」というものを見つけました。

天敵の尿を敷地外に撒くことによって、そこから侵入させないようにする撃退法らしいです。

なんといっても、名前が強そうです「ウルフ尿」。
尿に守られて生きる…敵に勝つためには、それも受け入れねばならないのかもしれません。

ぜひ、お試しください。

「あらいぐまラスカル」でも、ラスカルが初めて食べたとうもろこしの美味しさから覚醒し、隣人のとうもろこし畑を夜な夜な荒らしまくってしまって、人間との確執が出来てしまいました。

食べ物の中でとうもろこしが一番好きな私としては、なんとも他人事には思えない騒動ですが、食欲不振な昨今ではその食欲を少し分けてほしいくらいです。

そして、アライグマにもぜひTwitterをやっていただき、「あ! 気づいたらもう夜。今日まだ何も食べてない!」とひとこと呟いてから人里に降りて来てもらえると、人間側も心構えができるというものです。

まあ、どれだけ手先が器用でもTwitterまではやらないでしょうし、これから秋になり、捕獲が難しくなる時期ですし、どうか地域ぐるみ、町ぐるみで大きな対策が実行されると安心ですね。

ちなみに、いま公演中のこまつ座「円生と志ん生」で演出をされている鵜山仁さんは、聖子さんのご実家の隣町ご出身だそうですので、鵜山さんにもアライグマについて聞いてみます。


ラッキー待ち受け
写真2
実家…それは不思議なものが集う場所…。
どんな経路で実家にやってきて、どんな想いで飾るに至ったのか、まるでわからない池谷家実家の置物です。
どうかこのパワーで、アライグマがお山に帰っていきますように。

■高田聖子さんの今後の予定
劇団☆新感線「髑髏城の七人season月」
11/23~2018年2/21
@IHIステージアラウンド東京


【筆者プロフィール】
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池谷のぶえ
いけたにのぶえ94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。

[出演情報]
【舞台】 
こまつ座 第119回公演「円生と志ん生」(作:井上ひさし、演出:鵜山仁)
9月8日(金)~24日(日)    紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 
9月30日(土)~10月1日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
10月8日(日)        日立システムズホール仙台 シアターホール
10月14日(土)           川西町フレンドリープラザ




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第5回 黒田大輔さん(俳優・39歳)

むしろこっちが人生相談したい気持ち満々のコラム、「池谷のぶえの人生相談の館」です。

絶賛、戦い中です。
もちろん、夏と。

夏以外に、何と戦う必要がありましょう。

朝起きれば暑い、昼外に出れば暑い、夜寝れば暑い…なんですか? この代り映えしない、ただ暑いことだけを押し付けてくる機微のない季節。

朝まで生夏悪口…という番組があるなら、朝まで夏の悪口を言いたいですが、夏のために何で朝まで起きとらんといかんのじゃ! という悪口をまず言いたい。

もうみなさま、おわかりになりましたね。
夏が嫌いです。

とうもろこしは大好きです。
ここが、ジレンマです。

誰のおかげでとうもろこしを食えてると思ってんだ!? あぁん!?
と夏から胸ぐらをつかまれたら、そっと目を閉じて夏にされるがままになるしかない立場ではあります。

いや、そもそも、昔から夏が嫌いかといったら、そんなこともないのです。

若い頃は、花火大会、夏祭り、プール、海水浴、昆虫採集、ラジオ体操、夏の恋…夏休みの行事は人並みに好感を持っていました。

しかし現在、

花火大会…すんごく遠くから偶然見かけるなら可。ただし、涼しいところ。
夏祭り…すんごく空いてる露店だけひやかすなら可。ただし、涼しい夕方以降。
プール…すんごく空いてるプールに、浸かってるだけなら可。
海水浴…少し離れたところから眺めるだけなら可。ただし、涼しいところ。
昆虫採集…不可。季節関係なく、彼らとは一定の距離を保っていきたい。
ラジオ体操…春と秋と冬なら可。
夏の恋…可だけど、気配がない。なんなら、春も秋も冬もない。

こうして、夏の行事を何もかも受け付けない身体になってしまいました。

とにかく、暑いことがすべてを嫌にさせます。
そして、自分が汗っかきであることも大きな原因です。
しかし、30代前半までむしろ汗っかきではなかったのです。
クーラーなんて必要のない身体だったのです。

32~3歳のころからいきなり、夏にドバーッと汗が出る体質になってしまい、それからは夏と共存できないようになりました。

だって、汗って、すごくがんばってるみたいじゃないですか。
私、すごくがんばらない性質なのに、とても不本意なのです。

がんばってる人やアスリートなのに、汗が出にくい人たちに、わけてあげたい、汗…。
輸血のようなシステムにはならないのでしょうか。
いくらでも人助けできるのに…。

おめーの汗なんか誰がほしがんだよ! という世界中からの罵声は、きっと蝉の声ですね…あとひと月ほど、夏と戦っていこうと思います。

さて今回のご相談は、そんな夏に久しぶりにお仕事が一緒だった方からです。

*****

深刻な相談になってしまいますが、何卒宜しくお願いします。

レバ刺し・ユッケが食べたくて仕方ありません。どうすればいいでしょうか?

また、レバ刺し・ユッケを法律で禁ずるこの国に対して、心を冷静に保つことが困難です。なにか良い方法はないものでしょうか?

宜しくお願い致します。

黒田大輔さん(俳優・39歳)

*****

人生相談の館コラムが始まってからというもの、なかなか神経を研ぎ澄ます必要のあるご相談が多かった中、どうしてやることもできない相談をありがとう、黒田くん。

黒田くんと初めて出会ったのはいつだったのかしら…もはや、まったく覚えていません。
何度か共演したり、何度かばったりあったり、その度に特に懐かしい感じも、久しぶりな感じもあまりしない…不思議な存在の黒田くん。

数年前、京都で仕事の時、丁度同じく京都で仕事中だった黒田くんと落ち合いごはんを食べたのですが、私が初めての太秦デビューでド緊張していたら、甥っ子さんか姪っ子さんが黒田くんにくれたという、お守りの缶バッチを貸してくれました。

その缶バッチを、先日ようやく返すことができたので、そのお礼もかねての今回の人生相談ですので、真摯に回答せねばなりません。

1. 魔法を使う
2. タイムマシンに乗る
3. 総理大臣になり国を変える
4. 外国へ行く
5. 疑似食を作る

おおまかに考えて、上記5つに絞られるでしょう。
では、ひとつひとつ、具体的に検証していきましょう。

1. 魔法を使う…使えやしないさ。
2. タイムマシンに乗る…乗れやしないさ。
3. 総理大臣になり国を変える…変えてよ黒田くん。
4. 外国へ行く…韓国とかオーストラリアとかで食べられるらしいわね。とりあえず、これが一番現実的ね。
5. 疑似食を作る…マグロのお刺身とアボカドを細く切って、ごま油、塩、コチュジャン、卵黄、すりおろしニンニク、胡麻、醤油で混ぜるのよ。なんとなくユッケよ。酔っぱらって食べれば、なんならユッケよ。

一度失ったものは、なかなか戻ってはこないわね…そして、二度と会えないかと思うと、無性に会いたくなるものよね…だから、レバ刺しとユッケのことばかり考えてしまう。

レバ刺しとユッケのことは、中学時代と高校時代だと思ったらいいんじゃないかしら。
もしくは、レバ子とユッコという、元カノだと思ったらいいんじゃいかしら。

いずれにしても、黒田くんの人生を通過していった美しい想い出なのよ、レバ刺しとユッケは。

とはいえ、想い出を現実的として向き合うには、

外国へ行くこと。
馬レバーや鶏レバーへの愛情の扉も開くこと。
国を変えるために、選挙に出ること。

この3つね。
応援するわ。特に選挙は。
がんばって! 黒田くん!


ラッキー待ち受け
rebasashi
2012年6月、最後のお別れの記念に撮影したレバ刺しの画像です。
いまだに消せないほど、私も彼らの大ファンでした。
ですので、黒田くんの気持ちはとてもよくわかります。いつか、この画像を缶バッチに加工して、お守りとして渡せる日がくるとよいですね。
それまで、待ち受けにしてください。

■黒田大輔さんの今後の予定
森山直太朗劇場公演「あの城」(作・演出:御徒町凧)

9月14日(木)〜10月1日(日)@本多劇場

http://naotaro.com/anoshiro/

月と雷」(監督:安藤尋)

10月7日(土)テアトル新宿ほか、全国順次公開


【筆者プロフィール】
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池谷のぶえ
いけたにのぶえ94年より04年の解散まで劇団「猫ニャー」の劇団員として活動。解散後は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品、NODA・MAP、蜷川幸雄演出作品など数多くの舞台に出演。

[出演情報]
【舞台】 
2017年9月8日(金)~24日(日)  紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 
こまつ座 第119回公演「円生と志ん生」(作:井上ひさし、演出:鵜山仁)




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池谷のぶえの国語算数理科社会。

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